編集者・水野千乃「目からウロコ」ー流派ごとのチャクラの捉え方
Contents
身近だったり、ちょっと距離があったり
チャクラとのつき合い方はいろいろ
チャクラの考え方やアプローチって、各流派によって結構違うんだな。それが取材を終えた後の私の率直な感想でした。チャクラがごく身近に語られる流派もあれば、ほとんどお付き合いがない流派もあり、グラデーションを描くように重なりあうような部分ありと、改めてチャクラを立体的な視点で見ることができた企画となりました。
編集者であり、クリパルヨガ教師である私にとって、チャクラはいつもヨガや瞑想をする時に、特別に意識を向けることがない領域になります。クリパルヨガでは、「プラーナ=エネルギーの流れが整うことで、身体的・感情的・精神的な変容が自然に起こる。チャクラという枠組みの理解そのものよりも、個人の体験を尊重する」ことを重視しているからです。
もちろん、自分のヨガの実践の中で、例えば下腹部にものすごく熱い強いエネルギーを感じることや、胸のあたりに空虚な感覚があったり、反対にあたたかく満たされた感覚があったり、眉間から頭頂部にかけてクリアに輝いて広がっていくような感覚があったりなど、さまざまな体験はあります。
それらをチャクラという枠組みからもう一度見ていくと、ああなるほど、身体でエネルギーを感じる重要なポイントなんだな、確かにあるし感じるし、重要な部分につけられた名前なんだなという、自分の身体を通した理解につながっているなと感じます。
だから、師である三浦敏朗さんの「チャクラは体験を説明するための地図のようなもの」という言葉は、私にとってはとてもしっくりとくる表現です。実際の体験が先にあって、それをどのように読み解いていくか、意味を見出していくかのツールという位置づけです。
自分が今、どのような状態にあるのか。どこにいるのか。サーンキャ哲学での5つのコーシャや、アーユルヴェーダの3つのドーシャなどと同様に、タントラ哲学では、チャクラやナディ、プラーナでそれを説明していく、とも教えていただきました。
では他の流派ではどうなのか? いつも自分が実践している流派以外の考え方も、気になりませんか?
世界を紐解いていく地図として
チャクラの捉え方は、絶対にどれかひとつが正しいという世界観ではなくて、こんな視点や表現、アプローチもあるという、豊かで奥行きのあるものでした。
呼吸法や瞑想をする時にチャクラに意識を向けていくワークは面白そうなのでやってみたいし、もしも子どもの頃に「チャクラは山を指1本で持ち上げられるような神様のパワフルな武器で、体のだいじなところにあるんだよ」と教えてもらったら、チャクラがもっと身近なイメージになったんだろうなとも思います。そんな想像をするだけで、世界が少し広がってわくわくしてきます。
チャクラは、身体を通して世界を紐解いていく美しい地図。地図はひとつではないこと、いろいろなアプローチがあることの入り口として、この記事を読んでいただけたら嬉しいです。
【プロフィール】
水野千乃
編集者・ライター。クリパルヨガ教師(500時間)、フェニックスライジング・ヨガセラピー公認セラピスト。子育てで行き詰まりを感じる中でヨガの学びを深め、教師とセラピストとなる。東京都出身、現在は宮崎県最南端の串間市に家族と2匹のヤギと暮らす。一軒家貸切の宿「ミチカケ」を営み、ゲストにヨガやヨガセラピーを提供中。
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