ヨガとストレッチの違いは何ですか? と聞かれた時に、ヨガをするほぼすべての人の答え、それは「呼吸」。呼吸は、ヨガをヨガたらしめているものだ。では、その呼吸はヨガとどういう関係があるのだろうか? なぜヨガには呼吸が必要なのだろうか? ヨガでは呼吸をどう使っているのか? 底知れない魅力と実力のあるヨガの呼吸を一から取材。さらに第2特集では、呼吸についての科学的な知識をきちんと紹介。今までわかりにくかった「きほんのき」から深く探っていくことで、知らなかった自分と出会い、次のレベルへ上がっていくかもしれない。
深く吸って深く吐く。そのためにヨガのポーズはある。ヨガは呼吸ありきだ
それまでは全然気にしていなかったのに、ヨガを始めてからは呼吸のこと、すごく大事だと思うようになる。吸って吐くという一つの呼吸の中に、たくさんの心と体の動きがあり、自分という存在と誰かという存在のかかわりがあり、自然との関係があり、大きな意味があり、小さなときめきやきらめきがあり、そしてヨガがある。吸うと吐くの中に、たくさんのストーリーが詰まっている。第1特集は「ヨガの呼吸」を考えていく。師を持ち、何度も海外へ武者修行へ行ってグルから直接学び、ヨガの本質を体と心と魂でフルに受け取り、何十年にもわたってヨガを深めている日本ヨガ界の5人の賢者達に、ヨガの呼吸について、さまざまな角度から質問。膨大なインタビューの中から、ところどころを切り取って、一つの特集に編集した。それぞれの話が深く、読み進めるほど呼吸のすごさがわかっていくだろう。さらに第2特集では、呼吸の解剖生理をおさらい。科学的な視点からも呼吸を理解していく。
ライフスタイルに登場の二組は大きな災害から立ち直った中にあったヨガを
今回のライフスタイル2組にも、呼吸をテーマに話を聞いている。人の暮らしも呼吸というテーマを持つと見えてくるものがある。福島の「LOTUS YOGA STUDIO」、そして熊本の「..with THE CLEAR YOGA」。ヨガの始め方やかかわり方は違うが、双方ともヨガへの愛の深さ、熱さがその生き方に込められている。また、両者とも大きな災害を経験し、そこからヨガで立ち直ってきた経験がある。ヨガが人生に大きな影響を与えている、その生き様を垣間見る。
「Japanism」は禅の教えから考える「怒りとのつき合い方」
アンガーコントロールという言葉を聞くようになって久しいが、多くの人は怒りという強い感情に揺さぶられ、制御できない自分に対して自己嫌悪に陥ったり、また怒りを感じたりする。では怒りとはなぜ起こるのか。そして怒りを感じた時はどうすればいいのか。禅の中にある智慧から、怒りとのつき合い方を問うていく。