検索

『Yogini』Vol.89、7月20日発売! 特集は「サマーディとは?」

今回は、Yogini会議を収録!

ニュースタッフ登場!最初はなぜか犬談義

 

【登場人物】

編集長ハシムラ    デスク オーシマ  ニュースタッフ・イソベアヤコ

 

ついに私も「ヨギー二会議」の一員になりました〜♡ しかも、今号では会議ページが2㌻もあるとは。これはかなり真剣な話し合いが必要ですね。ノンちゃんも連れてくればよかったぁ。

ノンちゃんは会議には出られないからね。入っていいのは、うちのブルチャガだけ。

え〜、残念。ノンちゃんと一緒に会議に出たいですぅ。
ノンちゃんはブルチャガにブーッて言うからダメです。
言わないですよ〜
はいはい、皆さん、自分んちのワンコ自慢はそこまでで。うちのJIROは初めっから会議には入れないシャイなコなので、もうこの話はスルーします。今回の特集の話をしましょう。

いや、今回のテーマは「サマーディ」でしょう? これ、めちゃめちゃワンコ情報、重要だよ。なんていったって、自分を超えた合一ができるかって話なんだから、サマーディは。僕は常にブルチャガと合一してるよ。ブルチャガが思っていることは全部わかる。
私もノンちゃんのことわかりますよ。もう、それは手に取るように。まるで我が子です。
私はそこまでわからないなー。JIROは3歳になってからうちに来た保護犬。たぶん、それまでにとってもイヤな思いをしているんだろうなってのは、その行動からわかるけどね。すごく警戒したり、吠えたり、時には噛もうとして自分を守ろうとする。そのトラウマを想像すると、とても悲しくなるけど、心の本当の奥底まではやっぱりわかってあげられない。
JIRO、悲しい過去ですね。今はオーシマさんの家に来られてよかったです。でも、ハシムラさん、サマーディって犬の気持ちわかるんですか?
わかるよ。サマーディという状態になったら、もう自分を超えているんだから、そうして相手と一体化している。だから、僕は無意識のうちにブルチャガになっているってことなんだよ。そうしたらわかるでしょう、ブルチャガの気持ちそのものになっているわけだから。

 

そう聞くと、そうですね。ブルチャガの気持ちを想像するのではなくて、ブルチャガそのものになってるってことですよね?
そうだね。
それって、かなりすごいことですよ。
でも、あまりわかりすぎてもツラくない? 私がJIROになったとしたら、すごく怖がりになってしまう。大きな音だけでも飛び上がるような感じ。
ビクビクしちゃう…。
例えば、映画を観ていて、殺される人に自分がなりきってしまったら、もう怖すぎるよね。私、一回、すごく気持ち悪い映画でそういうことがあって、しばらく立ち直れなかった。殺されるのを待っている人の感覚になってしまって…。
そ…それは怖すぎですね。
うーん。それはイヤな体験だね。一体化する相手を選ばないと。ただ、それは、イメージしただけだと思うけどね。ここで話しているサマーディとは違うでしょう。それは単なる憑依みたいなもの…。イメージ過多。同化しすぎ。
そうだよね。それは違うよね(汗)。私が以前、小山一夫先生に瞑想指導していただいた時、一緒に瞑想した人のサマーディ体験はすごくステキだったの。
小山先生というのは、「古事記」ページの監修の方ですね
そうそう。火の呼吸を体系づけた方で、クンダリーニヨガを修め、古神道家。瞑想を深め続けている。その小山先生と一緒に瞑想をした時は、まさに宇宙との合一を目指したわけ。その時、一緒に瞑想した人は、ヨガを長年深めている年配のヨガティーチャーで、そこで初めてサマーディ体験をされたの。
どんな体験だったんですか? すごく聞きたい!
小山先生の瞑想は、合一状態というか、その世界へ先生が導いてくれるという方法。98㌻にある釈迦の瞑想と同じなんだけど、その先生はこの体験で、紫色のものすごく深淵な世界へ行ったと話していた。あまりに美しくて涙が止まらないと、泣きながら話していた。
すごいです。ちょっと…想像できないです。
それはスゴイ。しかし、今回の特集でそんなところばかり掘っていったら、まず読者のみんながついてこられないよ。それに、そういう目に見えない世界の話は、怖い人もいるからね。わからないものは恐怖につながる。さっきのJIROの話と同じだよ。大きな音の正体がわからないから怖いんだ。
それはそうだね。これは世間話として聞いておいて。でも、こういうスピリチュアルな世界はヨガにとっては大事なところだと私は思ってる。とはいえ、特集の中では、もっと現実的なところの話をしないと、企画として遠すぎちゃって。そもそも観念的な話になってしまったら、編集側が理解できてないからまとまらないし、読者へ伝えられない。まったく失敗してしまう。
そもそもですが、サマーディって体験できる人は、どんな人なんですかね?

サマーディにも種類があるから、最初のサマーディは体験している人が少なくないんじゃないかな? でも、それがサマーディとわからないと、サマーディを体験したとは思わないよね。これサマーディですか? って聞いても、人の体験は他人にはわからないし。
そう、そこが難しいよね。少し先に話を聞いている先生方がいるけど、皆さん、そう話してる。でも自覚もない、判断もしてもらえない、ってどうしたらいいのかね。
体験したいですよね。
だから、本としては、いかに言語化するかってことなんだと思う。大事なのは。サマーディってどんなもので、どういう体験ができるのかって。
そうだね。ただと、いろいろな視点からの言葉が出てくると思うから、読んでいる人が、結局何だろう…ってなりそうではある。だけど、なんとなくつかめて、体験したくなるのが大事。
そうですね。ヨガを深めていくと体験できるのかなってわかれば、もっとヨガやろうって思います。
サマーディ体験そのものだけでなくて、サマーディ体験をした人がその後どう生きていくか、ということも、フカボリしたいところだね。

一瞬、サマーディを体験している人って結構いるという話も聞くから、それが持続できて、初めて何かが変わりそうだね。
それはそうだね。小山先生のサマーディは、体験できれば、これがそうだと理解できそうだけど。
本当に。
普通はサマーディの瞬間は、意識が飛んでしまっているようなものだからわからない。
あ、そうですね。自我がなくなっているって言いますもんね。
サマーディだけで特集組むのって、結構、勇気いるな。瞑想の特集って目に見えないものを説明することだから、そもそも難しい。ただ瞑想をしている人は増えてきているから、まだなんとなくイメージできる。でも、サマーディって、瞑想が深まった先のこと。自分自身も、取材してて、「そうそう!」って共感はできない。「へ〜、そうなんですね…」しかないよね。
だから、それをいかに誰でもわかるようにつくれるか。
わかりたいです!
中学生でもわかるようにつくる、って感じかな。なんとなく世界観つかめた、みたいになるといいな。

絵本みたいな感じ。
そうだね。難しい言葉は使わないように。直感的に感じられることが大事。でも、きちんと説明していること。
そうだね。そして、しっかり保存してもらって、ヨガが深まった時にまた読んでもらえたら、これかー! って思えるように。
楽しみです!
まあ、「言うは易し行うは難し」だね。

 

第2特集はポーズをカッコよく

 

第2特集は、ポーズにフィーチャーしたいな。
インストラクターからすると、やっぱりポーズが載っていると見ちゃいます。
どんな風な企画にするかだね…。何か、すごくカッコいいページにしたいよ。
この間のアシュタンガ特集で、やっぱりポーズのページ、よかったもんね。今回も、ああいうチャレンジングポーズかな、カッコいいページっていうと。
いいですね。チャレンジングポーズが載っていると、「ザ・ヨガ」って感じがします。

確かに、それはそうだよね。いわゆるヨガのポーズって、その印象的な形が先行するもんね。
トレーニングでは見かけないね。
OK。じゃあ、それにしよう。
了解。

 

フェムテックに興味あり!

 

他の企画の話をしてもいいですか? 私、やりたい企画あるんですよね。
どんな?
このところ連載しているフェムテックのページなんですが、今回は更年期のことをやりたいなって思います。やりたいな、っていうか読みたいなって。
更年期のこと?
はい。女性にとってすごく大事な時期で、読者としても悩んでいる人多いと思うんです。

閉経の前後5年間っていうよね、更年期は。
はい。そういうツラさを解消したくてヨガを受けている人もたくさんいるんです。なので、何でそうなるのか、そして対処法もわかれば、ラクになる手助けになると思うんですよね。
そうね。このフェムテックページは、今までは話しづらかった女性の生理やバイオリズムの話を、きちんと隠さずに話せるようになった最近の時代性を受けて、女性読者の多い本誌としてやりたいなって思って続けているんだ。だから、更年期はとても大事なテーマ。
ですよね。そういう話を毎号入れているのって、とてもいいなって思います、いち読者としても。私はインストラクターとしても仕事をしていますが、体を使う仕事をしていると、生理っていろいろなことに影響しますから。それと向き合えるってね。
最近は、男性としても、そういうことをきちんと理解しないといけないなって思う。仕組みだけじゃなくて、女性の変化とか。体も、そしてメンタルも。
男性の理解があってこそ、女性がどんな時もイキイキしていられるよね。それがパートナーとの関係ならなおさら。
わかったよ。今回は更年期やろう。フェムテックページは本誌としても大事にやっていこう。
やったー! 企画が通ったんですね。
おー、初めての体験。
ノンちゃん、ママやったよ〜。企画、合格!
はいはい。お疲れさん。

 

『Yogini』Vol.89   2022/7/20発売
https://lotus8.co.jp/yogini/vol-89/