アーユルヴェーダの食事のポイント

前回に引き続き、消化力の高い時の食事の仕方。今回はアーユルヴェーダの視点からポイントをいくつか紹介。

寒い時期を乗り越える知恵

寒い時期や日中は消化力が上がっているので、しっかり食べても未消化物を残しにくく、スロータス（管）も通りやすい。逆に軽い食材では体の欲するものを満たせないので、“重い食材”を食べることがオススメだ。重い食材には根菜類や動物性の食材などが当たる。ただし、消化に重すぎるとやはり未消化物を作って病気を引き起こすので、消化力を上げるスパイス・ハーブを合わせよう。特に、クミンやギーはオススメ。また、冬は生野菜より調理したものがオススメ。

消化力が高い時間帯

アーユルヴェーダでは一日の時間帯を三つの質で分けている。そのうち火（ピッタ）の時間帯は、特に消化力がいいとされる。時間帯でいえば、10時から14時。つまりランチの時間には消化力が上がっているため、少し重めの食事をしてもOK。

食後の甘いものは心のストレスを解消

なぜ食べすぎてしまうかというと、ストレス解消のためという人は多いのでは？　ダイエット中は特に食べることを控えたいが、食べたいのに食べられないという状況はさらに心に負荷を与え、疲れてしまうばかり。疲れると甘いものを欲するので、「甘いものがほしい」を放置したくない。そこでアーユルヴェーダでは、食後に甘いものを少し食べ心の満足感を得ておくのがオススメ。ただし、精製した砂糖は避け自然由来の甘味を腹八分目が鉄則。さらに、甘いものは消化に重いので、シナモンやクミン、アルコール類などで調整するとなおよし。

＜グリル野菜のカルトッチョ（包み焼き）＞

[材料（2名分）]
・お好みの野菜　適量
（ミニトマト、カブ、パプリカ、ニンジン、アスパラ、ブロッコリー、カボチャなど）
・お好みのキノコ　適量
（エリンギ、マイタケ、シメジなど）
・お好みの魚　適量（100ｇ程度）
（鮭、タラなど）
・塩　お好みで（小1/2程度）
・タイム　（２枝 程度）
・ローズマリー　（２枝 程度）
・クミンシード　小1/2
・フェンネルシード 小1/4
・オリーブオイル　小２

[作り方]
1：お好みの食材を「abien MAGIC GRILL」にのせ、［強］で焼く。
2：食材に火が通ったら、分量外の塩で下味をつける。
3：すべての食材をクッキングペーパーにのせ、タイム、ローズマリー、クミンシード、フェンネルシードを加えて、オリーブオイルをかけて包む。
4：３を「abien MAGIC GRILL」にのせ、弱火で置く。全体が温かくなったら完成。

＜カマンベールチーズのアヒージョ＞

[材料（2名分）]
・カマンベールチーズ　１個
・白ワイン（お好みで）　大２
・水　100g
・塩　お好みで（小1/2程度）
・ドライチリ　1-2本
・ニンニク　1片
・マッシュルーム　30g
・イタリアンパセリ　１枝

[作り方]
1：アルミホイルで容器をつくり、すべての材料を入れる。
2：1を「abien MAGIC GRILL」にのせ、［弱］で熱する。
3：温かくなり、マッシュルームとカマンベールチーズが軟らかくなったら完成。

＜チョコレートフォンデュ＞

［材料（2名分）］
・ミルクチョコレート　100g
・牛乳　10g程度
・ココナッツシュレッド　適量
・お好みの果物（イチゴ、バナナ、キュウイ　等）

[作り方]
1：アルミホイルで容器をつくり、ミルクチョコレートと牛乳を入れ、「abien MAGIC GRILL」にのせる。
2：［弱］で熱して、チョコレートが溶けたら、よく混ぜて、カットした果物をディップし、ココナッツシュレッドを付ける。
＊バナナは、グリルして焼きバナナにしてもいい。

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写真＝中島聡美　構成・文＝大嶋朋子（Lotus8）