つくり手と共感できることが購入の決め手
商品を購入する時、何を基準に選んでいるだろうか。値段、デザイン、それともフィーリング? 『MOTHER』代表・岡清華さんの場合は、共感できるかどうかを判断基準にしている。
「私自身もオーガニック商品の開発に携わっているため、納得のいくものをつくるには、その背景にある原料や製造方法が重要であることを十分に理解しています。そのため何かを購入する際は、商品のバックグラウンドやコンセプトが自分の価値観と似ていたり、共感できるものを選ぶようにしています」
例えば、洋服はトレンドを追うのではなく、スタンダードなデザインで質のいい一枚を選ぶ。値は張るかもしれないが、5年10年と長く快適に着られるので、結局は財布にも地球にも優しい選択となる。
「もちろん、エコな商品に興味はありますが、それだけに縛られていると窮屈な気がします。それよりも、自分の心を高めてくれるものを重視。結果的にそれが環境配慮型の商品かもしれませんし、仮りに違ったとしても長く大切に使うので、ゴミの削減につながります」
使用感もコンセプトも理想的な一本
社会や地球、そして自分のために責任ある行動を心がける岡さんは、「ハッピーエレファント」の「食器洗い機ジェル」を愛用する。
「普段から自宅で料理をするので、洗いものが多いんです。食器洗い機用ジェルは無香料で洗い上がりがさっぱりしているので、初めて使った瞬間『これはいい!』と感激したのを覚えています。しかも、排水後は水と二酸化炭素に分解されて地球へ還るため、微力ながら地球への負荷を減らせます。毎日気持ちよく使いながら無理なく環境保全できる、私にピッタリの一本です」
実は、食器洗い機で洗浄する際は、機内の泡立ちを抑えないといけないため、一般的には泡立ちが少なく環境に負担となる難生分解性の洗剤が使われている。しかし、節水などエコ目的で使われているはずの食器洗い機が環境に悪くては、本末転倒。そこで『サラヤ』は、天然洗浄成分ソホロの低起泡性(泡立たない性質)に着目し、食器洗い機用洗剤に最適だとの判断から、商品化に至った。
消費者への喚起もつくる側の責任
グラスの曇りもスッキリ解消させるほどの高い洗浄力でありながら、漂白剤や合成界面活性剤は無配合。食品成分のみでつくられているので、使う人にも安心。もちろん原料には環境と人権に配慮した持続可能なパーム油を使用。また、野生動物や森を守るために、売上の1%を原料生産地であるボルネオの環境保全活動に使用している。
「パーム油は洗剤や化粧品だけではなく、さまざまな食品に含まれています。つまり、私達の日常に欠かせない原料なのですが、需要が増せば増すほど、パーム油の生産地では熱帯雨林が伐採され、プランテーションが拡大しています。こうした現状に目を背けるのではなく、『できることから取り組んでいこう』と、我々『サラヤ』は「ハッピーエレファント」を通してボルネオの環境保全に取り組んできました。地球を守るためにも、また消費者の皆さんに現状を知ってもらうためにも、つくる側としての責任がありますから」(サラヤ担当者)
これからは自分の価値観でものを選ぶ時代。せっかく使うなら、少しでもハッピーになれる商品を選んではどうだろう?